〈企業連携授業〉動物看護科 動物用生体モニター・麻酔器講習会開催!
皆さん、こんにちは
本日は動物看護科の企業連携授業のご紹介です。
今回は手術中にバイタルサインを監視する生体情報モニターと麻酔器について企業様から医薬情報担当者をお招きして講習会を行いました。
1部をご担当いただいたフクダエム・イー工業株式会社様は心電計、生体情報モニタなどの医療用電子機器メーカー。
本校でも導入している獣医療向けでは初めて換気量をモニタリングできる生体情報モニターAM130の機能とともにモニタに表示される心電図や心拍、カプノグラム、血圧など9つの情報の読み取り方、正常値と異常値、グラフで表示される正常波形と異常波形から不整脈などの症状や呼吸量などから麻酔深度など生体変化をいかに判断するかなど器機に表示される数値の正常値と異常値などを比較しながらご指導いただきました。
獣医療向けでは初めて換気量をモニタリングできる生体情報モニターAM130の機能とともにモニタに表示される心電図や心拍、カプノグラム、血圧など9つの情報の読み取り方、正常値と異常値、グラフで表示される正常波形と異常波形から不整脈などの症状や麻酔深度など生体変化をいかに判断するかなど病例とともにご指導いただきました。
AM130 測定項目
・心電図
・CO2濃度(カプノグラム)
・動脈血酸素飽和度(SpO2)
・非観血血圧
・吸気酸素濃度
・麻酔ガス濃度
・観血血圧
・換気量
・体温
手術中にモニタリングしながらしっかりと数値変化を捉え、いち早く処置を行うことで麻酔中の動物の安全をしっかりと確保することがとても大切。今回の授業では数値の正常範囲や心電図・カプノグラム、SpO2の正常波形と異常な波形を理解し、それが示す症状、症例と結びつけていろいろとご紹介いただくとともに、術前、術後のメンテナンスのポイントもご紹介いただきました。
血圧測定では生体の身体のサイズによってカフの取り付け不備によるエラーやそれを点検する方法など事例をご紹介いただきながら、実際に器機や器具の取り扱いのポイントや、生体に装着するカフに亀裂など空気漏れがしていないかなど、点検するポイントをご説明いただきました。
2部は麻酔器メーカーの新鋭工業株式会社様から現場で主に利用される麻酔の種類から吸入麻酔器と人工呼吸器の利用方法についてご紹介いただきました。
人工呼吸器の動作確認では、風船を生体の肺に見立てて、実際に人工換気のシステムについてご紹介していただきました。
今回、お話を伺いながら、術中にモニターを観察、記録しながら異常値を判断して、速やかに対処をするなど生体情報モニターを読み取る仕事がいかに重要な業務であるか、吸入麻酔器の動作と併せて、生体モニターを通じて心電図や麻酔深度など術中に様々な状況変化が生じたとしてもドクターの指示の元、手術を中断してでも生体の命を守るよう対処することがあるなど器機の扱いを通じて多くをご指導いただきました。
お忙しい中、本校の職業実践授業の取り組みにご理解を賜り、熱心にご指導いただいたフクダエム・イー工業株式会社、新鋭工業株式会社のスタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。